設計趣旨
 
札幌市北区に計画した住宅。
 
住宅街で周囲の家も密集していること、駐車スペースを大きめに確保する必要があることから
採光が取れて周囲の視線も気にならない２階にリビングスペースを配置。
１階は寝室と、趣味の自転車をいじれる土間空間とした。
２階のリビングは高めの窓を大きめに取って、周囲からの視線の制御と夏の日射熱の制御を図っている。また、基礎形状による高低差を利用してリビングに高低差を持たせて空間に動きを持たせています。


断熱計画として
最近の標準仕様である充塡断熱100mm+外張断熱200mmの計300mm断熱とし、さらに下地の組み方を工夫してヒートブリッジを極力なくすように施工。

窓はトリプルガラス木製断熱窓にし、外部側はアルミカバーとすることでより高性能(メーカーの機構上)になる上に塗り替えなどのメンテナンスフリーになるようにしている。

基礎は軟弱地盤であることから地盤改良工法の一種であるコロンブス工法を採用。
地盤面に断熱材を敷き詰めることにより地面にかかる圧力を軽減させるという工法ですが
その断熱材も高断熱化の一助を担っており、断熱的には一石二鳥の工法となっている。

また、庇を出すことで日射熱の制御を図っており
今回は札幌市の補助金を得るために札幌版次世代住宅を申請したところ
私の最近の標準にしている断熱計画で「ハイレベル」を取得できたのは嬉しい発見でした。

冬季の施工だったため、外構工事はこれから雪解けを待って計画中。
外部や薪ストーブが入った写真はまた改めて撮影予定です。